<トスパ・オンライン・ショップで使われる旗生地のご紹介>
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(1)テトロン(ポリエステル) 1941年にイギリスで発明された合成繊維であり、 日本では1957年から東レ、帝人(商標名 テトロン)が工業生産を始め、 現在では多くの合成繊維メーカーが生産し、 世界でも最も多く生産されている合成繊維です。 正式名称は「ポリエステル」ですが、 ?一般的には「テトロン」が代名詞的な存在である事 ?当ショップの生地は東レ系生地商社よりの仕入である事 ?ポリエステルは「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」といった他の繊維と誤解や混同しやすい事 などの点から、トスパオンラインショップでは、 テトロンという名称で統一しています。 なお、「エステル」という呼び方もありますが、これも同じものです。 用途に応じてテトロンの糸の太さや織り方により各種生地ができています。 ショップで使われている主な生地は以下の通りです。 トスパのフラッグに使われるテトロンの旗生地 ・テトロントロピカル 日本国旗・世界の国旗シリーズ・ユニット式紅白幕・ウィンドフラッグ等に採用。 太い糸で織られた厚手の丈夫な生地ですが、軽く風にもよくなびきます。 ・テトロントロマット 世界の国旗の卓上旗に採用。 太い糸で織られた厚手の生地でトロピカルよりコシがあります。 厚手のため風にはなびきませんが、重厚感があります。 TOSPA卓上旗は国際会議等では 国を代表する方の目の前に飾る国のシンボルであるということから 高級感あるテトロントロマットを採用しています。 ・テトロンスエード 世界の国旗のミニフラッグに採用。 光沢があり高級感と華やかな雰囲気のある生地。 TOSPAミニフラッグは重厚感よりインテリアの華やかさを 演出することに重点をおいてテトロンスエードを採用しています。 光沢のある生地なので色鮮やかに染めあがります。 ・テトロンポンジ TOSPAオリジナルのぼり旗等に採用。 細い糸で織られた薄手の生地で、丈夫で風に良くなびきます。 低価格な生地なのでのぼり旗等街中で飾られる広告旗に採用されることが多いです。 テトロンポンジは若干ですが重厚感、高級感が劣りますので 日本国旗や世界の国旗シリーズの用途には トスパオンラインショップでは採用していません。 トスパオンラインショップでは用途に応じて、品質の良い最適な生地を選択採用しています。 テトロンの特長 テトロン生地の一般的な特長は下記の通りです。 ・テトロンはサラッとした爽やかでしなやかな風合いがあります。 ・繊維に強度があり耐久性・磨耗性に優れています。 ・吸湿性が低く、雨に濡れても乾きが早い。 ・弾性力があり繊維にハリ、コシがあり、シワになりにくく、シワの回復力が早い。 ・繊維自体に抵抗力が強く、カビ、虫、細菌などに影響がすくない。保管時に心配が少ない。 余談 旗の話とは関係ありませんが、ちょっと余談です。 身近でもテトロン(ポリエステル)の特長を生かしたウェアがあります。 ワイシャツでもノーアイロンシャツは、テトロンの「シワになりにくい」という特長を 生かしています。 ただ、コットン100%シャツのシワの感じが好きという方もいますけど・・・・・。 テトロンの「吸湿性が低い事」等を利用したスポーツウェアも出ています。 速乾性ウェアとかドライウェアとか呼ばれてます。 運動するとコットンのウェアは汗を吸収してビショビショになって なかなか乾かないので、体を冷やしてしまうそうです。 最近のテトロン製の高機能ウェアはあまり汗を吸収せず、特殊加工で汗を発散させるため あっという間に乾いてしまい、快適にスポーツできるそうです。 (2)アクリル アクリルの主原料はアクリロニトリルという石油から作られるもので 19世紀末に発見されました。これを繊維化に成功したのは1944年、 日本では1956年〜1959年にかけてポリエステルと相前後して 工業生産されるようになりました。 アクリルはウールや綿、シルクなどより比重が軽い繊維で、 ふっくらとした感触と適度の保湿性を持っており 染色堅牢度が非常に良い繊維です。 合成繊維の中では最も羊毛に似て、柔らかく、暖かみのある肌触りの繊維です。 なお、日本エクスラン工業のアクリル繊維の商標は「エクスラン」、 三菱レーヨンの商標は「ボンネル」で どちらもアクリル繊維の代名詞になっています。 トスパのフラッグに使われるアクリルの旗生地 ・アクリルバンティング 日本国旗・安全旗・海軍旗・Z旗等に採用しています 丈夫で、軽く風によくなびきます。 ウールに似て柔らかく、暖かみのある生地です。 公式行事や官公庁で採用される事の多い生地です。 高級感があります。 アクリルの特長 ・アクリルはウールに似て柔らかく、暖かみのある風合いがあります。 ・ウールなどと比較して繊維に強度があり耐久性・磨耗性に優れています。 ・吸湿性が低く、雨に濡れても乾きが早い。 ・シワになりにくく、シワの回復力が早い。 ・繊維自体に抵抗力が強く、カビ、虫、細菌などに影響がすくない。保管時に心配が少ない。 ・発色が色鮮やか (3)木綿 繊維は天然繊維と合成(人造)繊維に大きく分かれます。 合成繊維は上記のテトロンやアクリルが代表的な繊維です。 天然繊維はウール(羊毛)、シルク(絹)、木綿があります。 木綿は紀元前2300年ごろから衣料原料に利用されたと伝えられています。 大量に栽培されるのは18世紀後半の紡績機械発明以後の事だそうです。 木綿は和風の「のぼり旗」やお店の風格を表現する「のれん」に使われます。 コスト的には少し割高ですが 和風を表現したい時は、化学繊維にない雰囲気や風合いがあります。 トスパのフラッグに使われる木綿の旗生地 ・天竺 平織りの定番生地です。 天竺は「テンジク」と読みます。天竺木綿と一般的には呼びます。 はじめインド地方から輸入されたため、この名が出たと言われています。 海外ではT-clothと呼ばれています。 金巾(カナキン)より糸が太く、地も少し厚いです。 和風のぼり旗やのれんに良く使われます。 また旗以外では、イベントなどの除幕式、 会社の受付の白布、選挙の机の白布、シーツ、Tシャツとしても使われています。 当ショップでは、国旗(日の丸)・紅白幕に採用しています。 ・金巾 金巾は「カナキン」と読みます。 英語ではシャーティングと呼ばれています。 平織に織った定番の綿織物。綿織物の中では、薄手生地です。 聞きなれない言葉ですが語源は、ポルトガル語といわれています。 和風のぼり旗やのれんに良く使われます。 旗以外では敷布、テーブルクロス、ハンカチーフ、 捺染して夏のブラウスなどにも使われます。 当ショップでは「大売出し のぼり旗」「本日特売日 のぼり旗」に採用しています。 |