こんにちは
トスパ世界の国旗販売ショップです。
TOSPAの国旗はテトロン(ポリエステル)生地が主力です。
本日はこのテトロン(ポリエステル)生地のご紹介です。
国旗にはテトロントロピカルという名称の生地を使用しています。
軽量で丈夫です。微風でもよくなびきます。
東京2020オリンピックで採用された国旗の生地
軽量で丈夫な優れた素材なので
東京2020オリンピックの入場行進時やメダル表彰時の国旗には
この生地が採用されています。
国旗の生地は写真のようにとても細い糸で織られています。
デニールって何?
実は糸は非常に細く太さを計測困難なので、一定の長さの糸の重さで太さを表します。例えば9000mで1グラムの糸の太さを1デニールと言います。
テトロントロピカルはどんなに細い糸かというと9000メートルで、150グラムの重さの糸です。この時の糸の太さを150デニールと言います。
国旗用のテトロントロピカル生地は
タテヨコ150デニールの太さのポリエステル糸で織られた生地となります。
国旗の生地仕様は?
細かいこと書きますと織物の場合は1インチ(約2.54cm)四方に織られている糸の本数を「密度」と言います。当然ですが高密度の生地はしっかりしていて、低密度の生地は軽くしなやかです。身近にある低密度の生地「レース」「オーガンジー」などをイメージしていただくと理解しやすいです。
国旗のテトロントロピカル生地仕様は下記のようになります。
・タテヨコ糸の太さ:150/150デニール
・密度:74/63本
・組織:平織り
あえて計測すると生地の厚さは約0.2ミリで、重量は約100グラム/平米ぐらいですが厚さとか平米当たりの重さなどは、一般的に生地仕様としては記載されないです。正確性に欠けるからだと思います。
ウルトラライトダウンや女性ストッキングの生地
余談ですが
ユニクロのウルトラライトダウンは極細糸で織った高密度生地を採用しているとのこと。
糸は髪の毛の約10分の1の細さだそうです。
ウルトラライトダウンの生地も国旗の生地と同じ原理の織機で織られています。
繊維業界の方から聞いた話ですが、ウルトラライトダウンは日本でしか織れない高い技術が必要な生地。極細糸で高密度に織るので、織機で織る時間も国旗生地の数倍かかるそうです。
織り目からダウンが外に出てこないのは特殊な高密度生地だからだそうです。
身近な商品では女性ストッキングは10デニールほどの細い糸で織られているそうです。9000mの長さで10グラムという超極細の糸です。