法被(はっぴ)にまつわる豆知識(トリビア)を少しご紹介いたします。法被が祭りやイベントで着用されるようになったのは何故???1970年大阪万博に関係あるってホント???・・・・ご紹介します。
■法被(はっぴ)は江戸時代のユニフォーム、現代ではイベントやお祭り用
法被は江戸時代にお店のユニフォームとして定着したと言われている日本の伝統的な衣装です。背中に染め抜かれた紋で、どこのお店の人かすぐにわかりました。法被は名刺代わりだったとも言えますし、信用の証だったとも言えます。着用することで一流店に勤めているというプライドでもありました。
■現代では法被はお祭りやイベント用というイメージが強いのは何故?
あくまで一説によるとですが、職人さんのユニフォーム、正装だった法被が、お祭りやイベントで着用されるようになったのは、昭和45年の1970年大阪万博がきっかけだとされています。
1970年の大阪万博で法被(はっぴ)は訪日外国人、来場者、関係者によって着用されました。日本の伝統的な衣装である法被が大規模な万博という国際イベントで注目を浴びたことで、法被(ハッピ)がイベントやお祭りの衣装として復活していきました。それまでの法被は大工さんなどのトレードマークという位置づけで、一般の人が法被を着る機会はほとんどありませんでした。
高度経済成長期の日本は高揚して祝祭気分でした。全国各地でお祭り行事が見直され人気化していました。同時に1970年大阪万博の法被が注目されました。
「法被!これいいね!」という感じ法被はブームとなり全国のお祭りやイベントに使用されるようになりました。町会の紋を染め抜いた法被がカッコいいとされました。同じ法被を着ることで一体感が醸成されました。そんな感じで「祭り=法被(はっぴ)」のイメージが定着して現代にいたっているそうです。
スーパーやお店のセール、企業のイベントやプロモーションで法被が使用されるのも1970年の大阪万博がきっかけとのこと。
企業がイベントで使う時は、「法被」ではなく「ハッピ」とカタカナ表現することが多いような気がします。ハッピ=法被とは知らない人もいたりします。
■写真のように2025大阪・関西万博招致でも法被が活躍しています
2025大阪・関西万博の招致を目指すというような共通の目的を持った人同士で、お揃いの法被を着用することにより、招致活動の機運が醸成されるのではと思います。
タレントやスポーツチームを応援するという場合も同じ法被を着ることで仲間意識や一体感を感じることができます。
■2025大阪・関西万博公式ライセンス商品の法被(はっぴ)販売開始!
TOSPA東京製旗株式会社では2025大阪・関西万博公式ライセンス商品の法被(はっぴ)を販売開始しました。
定番和柄の市松模様をあしらいました。背紋に大きく公式ロゴマークを染め抜きました。
堅牢度の高い染色なのでワイシャツの上から着ても問題ありません。
紺色とえんじ色の2色あります。
サイズ:身巾66×身丈80cm
素材:綿100%
製造国:日本
©Expo 2025
■1970年(昭和46年)大阪万博の様子
写真のように背中に1970年の万博マークを染め抜いた法被が注目されたそうです。外国からの訪日客や来場者、万博関係者にも大人気で多くの人が着用していたそうです。
余談ですが、この文章を書いている私もこの1970大阪万博は記憶しています。アポロ宇宙船が持ち帰ったという「月の石」を見るためにアメリカ館に長いこと並びました。小さな石ころでしたがとてもワクワクしました。PCもスマホもない時代。子供でしたが、「月に人が行ったなんて本当かよ~」という感じでした。
■ビートルズ来日 JALの法被(はっぴ)が大人気
余談ですが、1970年の大阪万博のちょっとまえ1966年にビートルズが来日した時に着用したJALの法被も大いに注目されました。